今年はいくつものお別れがありました。。
12月23日土曜日、「掃除機の調子が悪いのでみに来てくれる」という電話。
この日は午前中、瑞宝褒章のお祝いに招待されていて終了が14時頃の予定、
その後レンジフードの取替工事予定だったので、「16時過ぎにしか来れま
せんが伺います」と返事していました。
そして、予定通り進み16時40分頃にお伺いできました。
このお客様とは、大きな縁がありブログにも書いている18歳の時に行った
元「松下幸之助商学院」の学院長先生のお宅なのです。
ただ、すでに学院長先生はお亡くなりになられていて、奥様とご長男お二人で
お住まいでした。
パナソニックの出身で長らく京都にお住まいでしたが、30年以上前に実家の
ある八女市にお帰りになって現在に至ります。
ご自宅を建てられる時からお世話になり、水回りの設備を全てお任せいただ
き京都から新幹線で帰ってこられる度に打ち合わせを行いました。
そんな、大きな縁でずっとお付き合いをいただいている奥様は、数年前に病
を患われ今年の夏ごろには「猪口さん、もう治療できないらしいの」と
おっしゃっていました。そんな状況でもいつも明るく元気に過ごされていて、
お店のイベントも10月までおいでになってました。
お伺いするたびに「ごはん食べれてます?」とか聞いてましたが、だんだん
食が細くなっていかれているのを感じました。「果物は食べれるのよ」
と聞き、ぶどうや梨を持っていきました。
12月に入り、イベントに来られなかったので訪問すると、テーブル
でゼリーを食べてられたので「何でも食べないとね」とお話をしました。
そして、23日。お伺いすると、リビングに置かれた介護用ベットにお休み
でした。掃除機を外で掃除していると長男さんが「この1週間ほど起きれ
なくなって、やはり入院させようと思ってるの。
食事もほとんどできなくて・・・」というお話・・・。
エアコンの風が直接当たらないように調整して欲しいとの事だったので、
お休みの奥様に「xxさ~ん。私、わかる~」と声をかけると目を開けら
うんうん とうなずかれ少し笑顔が・・。そして、帰り際
「また、来るからね~。またね~」と顔を寄せて言うと「またね~」
としっかりと声を出されて、長男さんもびっくり。
「声が出てるから、まだ大丈夫ですよね~」と帰りました。
そして、18時頃長男さんから携帯で電話「猪口さん、今亡くなったよ。ありがとね」
「えっ、さっき話したのに。声もきいたのに・・・」 まさか・・・・。
お世話になりました。もっといろいろお話したかったのに・・・
90年のご生涯お疲れ様でした。
最後の最後にお話しできたのはよかったです。
最後までご縁をありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。